投資とは何か?について話していきます。
新NISAが始まり、日経平均株価が36000円前後を推移するなど、株や投資信託のニュースや宣伝が、頻繁に観られるようになっています。
さらに、学校教育で投資の勉強が始まるなど、日本の中で投資への関心が高くなっていると感じます。
しかし、投資関連の話題を見るたびに、投資の解釈が間違った方向に向かっているとも感じています。
そのため、私なりの投資の解釈を話そうと思います。
まず、投資の話をする前に、お金とは何なのか?について話そうと思います。
質問から入りたいと思います。
①あなたは何で日本の円を使っているのですか?
②あなたはお金に価値があると思いますか?
普段、何気なく使っているお金について、なかなか考えることはないと思います。
上の2つの質問の私なりの答えは、
①税金を日本円で収めないといけないから
②お金そのものには価値がなく、人を動かすチケットのようなものである
①から話します。
日本政府が国民に税金を日本円で払う決まりを作ったのが、日本円を使うようになったきっかけになります。
わかりやすい例を挙げると、
日本国を家族
日本政府をお父さん
国民を子どもたち
スマホを使うことを公共のサービス
お父さんに払うお父さん円を税金
に設定します。
ある日、お父さん(日本政府)は子どもたち(国民)に家事(勤労)をやってほしいと思っていました。
そこで、お父さんは、子どもたちがスマホを1日使う(公共のサービス)ためにルールを決めました。
そのルールとは、1日スマホを使うには100お父さん円をお父さんに払う必要がある(税金)というものです。
100お父さん円を稼ぐには家事をしなければなりません。
また、お兄ちゃんがお父さん円をたくさん持っている場合、妹と弟がお父さん円を稼ぐために、お兄ちゃん手伝いをすることもできます。(資本主義経済)
このルールを決めることで家庭内のみ使えるお金が完成します。
ここで②の説明をすると、
家族内のお金、という価値がないところからお金を作ることができるので、お金そのものには価値がなさそうに思えます。
家族内のお金は、子どもたちが動くためのチケットのような物なのです。
なので、お金は人を動かすチケットだと考えています。
ここでさらに例を挙げていきます。
あなたは小中高、人によっては専門学校か大学に通っていたと思いますが、誰のおかげだと思いますか?
親が学費を出してくれたからと答える人や
奨学金で通えたと答える人が多いかと思います。
しかし、本当にそうでしょうか?
例えば、学校がないような発展途上国で、お金を出せば学校に通えるでしょうか?
もちろん学校や教える人がいなければ、お金があっても通うことはできません。
違う例で、日本の場合です。ご高齢者が増え続けていますが、その方々に必要な社会保険料の話ばかりが取り上げられていますが、お金がたくさん集まったところで、すぐに不足している介護職の方々が集まるでしょうか?
働く人がいなければ、いくらお金があっても介護を受けられません。
ここまで説明すると、お金には価値がなく働く人に価値があるものだと思ってもらえると思います。
ここから、投資の話も加えてしていきます。
結論から言うと、本当の投資とは人や技術に行うことです。
日本が作った商品やサービスを外国の方が買ってくれるかが重要です。
高度経済成長は、日本が作った家電や車などを外国の方がたくさん買ってくれていました。
流れとしては、
原材料を外国から輸入する
↓
家電や車にする
↓
外国の方に買ってもらう
です。
しかし、今は日本の製品があまり売れていません。
言い換えると日本が作った商品に価値を感じてもらえていないことになります。
これは日本人の労働力に価値を感じてもらえないことになります。
これは危機的状況です。
原材料費やエネルギーを輸入に頼っている日本にとっては、輸出で儲けることができなければ、今までのような生活を続けることができない可能性があります。
そのため、人や技術に投資をすることで、商品、サービスの価値を高める必要があります。
しかし、今の投資の流れは、ただのマネーゲームになります。
どういうことか、
安く株を買って高く売っているだけなのです。 実際に企業にはお金が届いていない現状があります。
例えば、ライブのチケットの転売と同じです。
あるアイドルのライブのチケットが一万円で売られていたとします。
そのチケットが転売され、二万円、三万円と徐々に値段が上がっていくとします。
最終的に十万円になったとしますが、はたしてライブの質は上がったでしょうか?
また、アイドルに値上がり分のお金は行き届いたでしょうか?
ライブの質は変わらないですし、アイドルにお金は行き届いていません。
今の投資は、ただ転売を繰り返しているだけで、人や技術に投資をしているわけではありません。
これでは、たとえ日経平均が高値を更新しても、日本の経済が良くなったとはいえません。
まとめると、
お金に価値がなく、そのお金で動く人やそこから作りだされるサービス商品が大事です。
そして、人やサービス、商品の質が高くないと経済は良くならず、本当の投資はその部分に投資をしないと意味がないんです。