提案力とは、相手の問題を解決するための最適な方法を見つけて伝える力です。
同じ提案でも、相手によって受け入れられたり、拒否されたりすることがあります。 その違いは、どれだけ相手のニーズに合わせて提案できているかにかかっています。
オフィスの移転を提案する場面を考えてみましょう。 相手は、オフィスの立地にこだわっていて、都心の駅近くにある物件を希望しているとします。
しかし、本当に都心の駅近くが相手にとって最善の選択なのでしょうか？ 相手がなぜその立地を求めているのか、その背景を探ることが大切です。
相手に質問をしてみると、社員の通勤時間を短縮したいという目的があることがわかりました。
さらに、社員のほとんどが車で通勤しているという事実が判明しました。 この場合、都心の駅近くではなく、郊外の交通の便が良く、オフィスと駐車場が一体化している物件の方が、通勤の負担を減らすことができます。
相手にこのような物件を提案すると、相手は驚きながらも興味を持ってくれるかもしれません。
相手の目的の根拠を理解し、相手が気づいていない可能性を示すことが、提案力の高いコミュニケーションにつながります。
