ビジネスモデルとは、会社がどのように収益を得ているかという仕組みのことです。会社の強みや弱み、競争力や成長性などを分析するには、ビジネスモデルを理解することが必要です。しかし、ビジネスモデルは会社によって異なりますし、すべてを覚えるのは難しいです。
そこで、この記事では、どんな会社でもビジネスモデルの概要を把握できる簡単な方法を紹介します。この方法を使えば、ビジネスモデルの考え方や応用力も身につきます。
この方法は、以下の4つの質問に答えるだけです。
- ①誰が(会社の名前や業種)
- ②誰に対して(顧客のタイプやニーズ)
- ③どのようにして(商品やサービスの提供方法)
- ④報酬を得ているか(収入の源泉や仕組み)
例として、自動車会社のビジネスモデルを考えてみましょう。
- ①トヨタが(自動車メーカー)
- ②車が必要な人に対して(個人や法人の顧客)
- ③車を提供することで(販売やレンタル、サブスクリプションなどの方法)
- ④代金や利用料をもらっている(車両代やレンタル代、サブスク料などの収入)
この4つの質問に答えることで、自動車会社のビジネスモデルの基本的な構造がわかります。しかし、これだけでは、ビジネスモデルの詳細や背景はわかりません。そこで、さらに、それぞれの質問に対して「なぜ?」という問いを続けます。
例えば、②の質問に対して「なぜ車が必要な人に対して提供しているのか?」と問うと、以下のような答えが考えられます。
- 車は移動や運搬の手段として必要であり、多くの人に需要があるから
- 車は高価であり、一定の購買力がある人にしか手が届かないから
- 車は環境やライフスタイルによって好みや要求が異なるから
このように、「なぜ?」という問いを重ねることで、顧客の特徴やニーズ、市場の状況などを考慮することができます。同様に、③や④の質問に対しても「なぜ?」と問うことで、商品やサービスの特徴や競争力、収益の仕組みやリスクなどを考慮することができます。
この方法を繰り返し行うことで、会社のビジネスモデルをより深く理解することができます。また、他の会社と比較したり、自分で新しいビジネスモデルを考えたりすることもできます。