変動金利はどのように上がっていくのかについてご説明したいと思います。
最近のニュースで、金利がある世界についての話題が多く見られますね。
みなさんの身近では、「今借りている住宅ローンは大丈夫だろうか?」などの不安があると思います。
そこで今日はどのように変動金利があがっていくかについてご説明していきます。
大きく2つにわけてお話をしていきます。
1つ目は、変動金利の決まり方についてです。
2つ目は、変動金利はどのようにあがっていくかについてになります。
まず、1つ目の変動金利の決まり方についてです。
みなさんが借り入れをするときの適応金利は、基準金利から引き下げ幅を引いたものになります。
例えば、ほとんどの銀行の基準金利は2.425%ですが、そこから引き下げ幅分であるおおよそ2%を引いた0.425%が適応金利となります。
この引き下げ幅は、借入時から完済まで変わることがないため、基準金利の上下によって、適応金利が決まることになります。
基準金利の決まり方ですが、短期プライムレートと連動するものになります。
※短期プライムレート:日銀の政策金利と連動するもの。
そのため、基準金利は短期プライムレートと連動するものになるため、政策金利の変動によって基準金利が変わることになります。
まとめると、住宅ローンの変動金利は、基準金利の変動によって、金利の変動が起きることになります。
2つ目のどのように上がっていくかですが、
ゼロ金利が解除されてもすぐに変動金利には影響がないと考えられます。
なぜかというと、短期プライムレートは1995年以降変わっていないからです。
詳しくいうと、政策金利に連動して短期プライムレートは変動するんですが、
95年以降は政策金利が下がっても、短期プライムレートは下がらなかったんです。
短期プライムレートはすぐには上がらず、
余談ですが、
変動金利は実際下がり続けているじゃんと思われたかたがいると思います。
下がり続けた理由は、銀行の金利の引き下げ幅が、競争により大きくなっているからです。
各銀行間の競争により、引き下げ幅が大きくなり、金利が安くなっていたのです。
では、政策金利がいくつになったら、
短期プライムレートが上昇しはじめるのかと言いますと、
政策金利が0.1%を超えたあたりであると考えられます。
そのため、ゼロ金利解除から0.1%以上の利上げが行われるまで、変動金利の上昇は考えにくいんです。
しかし、ここで今お話していることは現在変動金利で借りている人たちのお話です。
これから変動金利を借りることを検討している人たちは、もう少しはやく変動金利が上がる可能性があります。
なぜかというと、ゼロ金利解除により、各銀行で引き下げ幅の縮小が行われる可能性があるからです。
例えば、基準金利2.425%で引き下げ幅が2.2%の場合、適応金利は0.25%ですが、
基準金利2.425%で引き下げ幅が2%の場合、適応金利は0.425%となります。
まとめると変動金利の上昇は、
今借りている人は政策金利が0.1%以上で上昇する可能性がある。
これから借りる人はゼロ金利解除で変動金利が上昇する可能性がある。
ということになります。
ですので、ネットニュースで変動金利の上昇をあおるようは記事がたくさんありますが、
変動金利の仕組みを理解することで、慌てずに済むかと思います。